地方の名が都市の名に
かな表記の都市も珍しいものですが、
地方の名前が付いている市もかなり不思議な気がします。
つまり福岡県北九州市(1963年〜)のようなところです。
対象にした地方名は
北海、東北、関東、東海、北陸、中部、
近畿、畿内、関西、中国、四国、九州
他の地方にある自治体は除外します。(茨城県の東海村など)
市内の町内も除外します。(○○市関西町、○○市関東町など)
ということで調べたら意外と少なく、
鹿児島県南九州市(2007年〜)
愛媛県四国中央市(2004年〜)
愛知県東海市(1969年〜)
青森県東北町(1963年〜)
ぐらいでしょうか。(見落としがあったらごめんなさい。)
命名のやり方としては、ちょっと強引な気もします。
成立年を調べてみると
さて、北九州市を含めたこの5市町と、
かな表記自治体の成立年をまとめてみました。
昭和の大合併の時は思い切ったことをする自治体が
あまり多くはなかったのですが、確実にいました。
そしてそれらの地名は、今や確実に定着しています。
北海道えりも町
北海道ニセコ町
青森県むつ市
福島県いわき市
和歌山県すさみ町
宮崎県えびの市
平成の大合併では、たくさんの新しい市町がかな表記を選びました。
大上段に地方名をつけた市も二つあります。
数が少ないうちは、珍しいとか、いいアイディアとか
言われますが全国のいたるところとなると、
たくさんあるうちのひとつで全然目立ちません。
逆に、「安易」とか「まね」とか言われているかもしれません。
あまりに多すぎて、全然目立っていません。
べつに、目立ちたいからつけたのではなく
きっとその必要があって、付けたことだと思います。
半世紀もすれば、定着するでしょう。